日 付

2001年12月14日(金曜日) 雨

 午前7時に起床、いつものように朝食をとるためにレストランに向かった。今日は、ニューハンプシャー州のフランクリン・ミドル・スクールで小学生に日本語のクリニックが予定されているため、9時45分にホテルを出発した。
 1時間後、小学校に到着。部員は各部屋に分かれて、それぞれ日本語の授業を行った。ホワイトボードに日本の地図を書いて説明したり、相撲を演じてみたり、そして小学生と一緒に輪になって交流を深めた。普段、日本では生徒と思っている部員が、教壇に立ち日本語を教える風景は何とも言えず面白かった。昼食は小学校の食堂。そこでも小学生は東洋からのバスケットボール選手が珍しく、部員を取り巻く風景が所々に見られた。村上は『アメリカ遠征に来て、こんな貴重な体験をさせてもらえるなんて!』と楽しそうに話した。
 そして午後12時30分、カナダのシェブロック大学との対戦。観客席一杯に小学生が並んで、声を上げて両チームを応援する。日の丸を持って熱心に応援する子ども達を見て、小さい頃からスポーツに接している経験が、アメリカ人が熱狂的にホームを応援ができる理由の一つではないかと感じた。今日の試合は前日の反省を活かし、全員起用することとなった。序盤、アイザックのローポスト、倉澤のショット、平山のリバウンドで得点を重ね、終始リードのまま70対51で勝利した。そしてこの日、寺口が初得点を決め、ベンチは盛り上がった。試合終了後も、部員達にサインをねだる小学生。紙に書くだけでなく、服や靴にサインをねだる子までいた。
 午後3時、この日のもう一つのメインイベント、NBAボストンセルティックスvsシカゴブルズとの試合観戦のため小学校を後にし、ボストンフリートセンターに向かった。午後6時30分、フリートセンターに到着。会場全体が熱気にあふれており、アメリカ人の文化の中にバスケットボールが根付いていると感じた。そして、試合が始まり、数十分後、電光掲示板に『Welcome! Hamamatsu University』の文字が流れた。部員達はこの歓迎に大喜び!ここでもファンをとても大切にする配慮があると実感した。結局試合は、ホームコートのボストンが勝利、帰りの道でも勝利を喜ぶ市民が大勢いた。
 試合終了後、バスに乗り込み、午後11時50分ホテルに到着した。