2005/11/04

富士常葉に快勝!マルコスは日本人

 私は久しぶりに本気の笑いを止めることができなかった。ベンチからは大きな声で『マルコス!入れろ〜』とか『そこはカットだろ!マルコス』と会場を声が響き渡る。青木コーチまでも真剣な表情で『そこはシュートを打つんだ!マルコス!』なんてな指示を出している。
 【Ferdinand Edralin Marcos】 :[(1917〜1989)]フィリピンの政治家。大統領。在任1965〜86。72年、戒厳令を布告して独裁体制を確立したが、86年に失脚し、米国に亡命。Yahoo辞書でマルコスを検索すると上記のような文字がヒットする。浜松大学を除く会場中にいた全ての観客が、浜松大学に新たな外国人選手が入ったと勘違いしただろう。
 平成17年度秋季静岡県学生バスケットボールリーグ戦(男子1部)、先週に2部に昇格した富士常葉大学110対57で下し、リーグ戦積を3勝とした。
 この日、第1Qから鈴木勇太のジャンプショットとジョッシュのインサイドで得点を重ねる。そして開始5分、奥田の3ポイントシュートが炸裂、連続4本の3ポイントを決め一気に得点を引き離す。リズムに乗った浜松大学は曹英のインサイドや山田のペネトレーションで得点差を広げる。そして残り第4Qでその男は登場した。
 森・マルコス=裕輔(19歳)。あだ名は【マルコス】。色黒で180cm、80kgでガタイもかなり良い。その筋肉から繰り出される力強いプレーと綺麗なシュートフォームを持つ。三重県出身。
 前回のニュースでも紹介させてもらった彼は、この試合で今季初の出場タイムを貰ったマルコス。緊張のためか言葉数は少なく、指示に対しても『ハイ!』の一言。ジョシュア・ウィットグレン(アメリカ合衆国)曹英(中華人民共和国)胡同奎(韓国)など国際色豊かなランブラーズ。そこへ森・マルコス=裕輔の投入。会場に響き渡る『マルコス!』の声に、観戦していた観客は彼を見て『何?フィリピンから浜松大学に新たな外国人選手が?』なんてな話になっていた。
 マルコス森裕輔!次回も君の素晴らしいプレーに期待する!
★Photo(左上):先輩の近藤がバスケットカウントをして敬意を払うマルコス