2005/10/31

ランブラーズGが2部昇格!

 First year, we have a new experience. Second year, we have a challenge. And this year, we made history. (初めての年、私達は新しい経験をした。次の年、挑戦した。そして今年、歴史を作った)
 1990年代、黄金時代を築き上げたシカゴ・ブルズ。その3連覇の一役を担った名シューター:ジョン・パクソンがスリー・ピート(3連覇)を成し遂げた後、話した言葉が思い出に残る。方やNBAのチャンピョン、そして浜松大学女子バスケットボール部は東海リーグ。比較できないほどの雲泥の差があるのは分かっている。しかし、彼女達は今年、浜松大学女子バスケットボール部としての歴史を作ったことは真実である。
 第76回東海学生バスケットボールリーグ戦(女子2部⇔3部入替戦)、名古屋大学と対戦したランブラーズGは、第1戦:76対55、第2戦:89対81で2連勝、念願の2部昇格を果たした。また敢闘賞に山本愛が選ばれた。
 2試合を通しての感想は名古屋大学は決して弱いチームではなくボックスアウトやディナイなどの基礎を確りと習慣付けている素晴らしいチームだった。2戦目には、第2クオーターで逆転されることもあった。アグレッシブにディフェンスし、リバウンドに果敢に飛び込む。それはまさしく「2部の座は渡したくない」という気迫からのものであろう。方やランブラーズGの面々は、ボールを廻すことだけで、失敗を恐れる非攻撃的な展開となっていた。そんなゲームを観戦していた同じく2部昇格を果たした森哲監督(富士常葉大学バスケットボール部)は「簡単には勝たせてくれないね」とハーフタイムで言った言葉が印象的だった。私も去年の試合風景が甦ったことは事実である。
 しかし、最後の最後にリズムを作ったのは、キャプテンの山本愛だったことは誰も否定しないだろう。浜松大の得点が入らず、後輩達がイラついているのを笑顔で励ます。そして、コートに戻ると頼もしい先輩として3ポイントをネットにくぐらす。そして第3クオーターで一気に逆転、そのまま試合を決定付けた。
 試合終了後、2部昇格に沸き抱き合う部員達。そんな彼女達の姿を見ていると、私も熱い思いが込み上げてきた。木宮監督は「今日1日は2部昇格を満足しよう。だけど、明日からは1部昇格を目指す。それは、今まで以上に険しい道だが、きっと出来るはず」と彼女達に期待を寄せた。また木村コーチは「本当におめでとう・・・。」と声を詰まらせた。
 ランブラーズGのみなさん、2部昇格本当におめでとう。これからも大きな目標を持って、そして、また感動の涙を流せる日を楽しみにしています。
★Photo(左上):試合終了後、全員揃ってピースポーズ。まるで2本の指は2部昇格を表現しているようだった(秀美以外