2005/10/02

説得力のある言葉に部員は動く

 オーバータイムで100対96・・・。『原因はターンオーバーが13以上で・・・』とか『フリースローの確率が悪かったから・・・』なんてな薀蓄もたれたくなくなる試合結果である。
 たかがゲーム。されどゲーム。コートにいるメンバーだけの問題では済まされない。第76回東海学生バスケットボールリーグ戦(男子1部・第2巡目)、常葉学園大学と対戦したランブラーズは第4クオーター残り5秒で同点に追いつかれ、オーバータイムに100対96で辛くも勝利した。第1巡目には84対60で常葉大に勝っている浜松大学にとって、考えられない展開となった。
 スタッフの中で一番年下の私は、色々な軋轢や不満などを聞く機会に恵まれる(という表現は語弊を生むかもしれないが)。この大事な時期だがチームの状態は決して最高の状態ではない。その原因が結果に結びついた試合だった。
 試合終了後、部員達だけでミーティングを開いた。沈黙を守り、肩を落とす部員達の中から、一人の部員が重い腰を上げ話した。小形だった。
 『色んな文句はあると思うけど、今は批判はやめて自分達のできることをやろう。今、俺は優勝とかじゃなくて、皆頑張って、そして気持ちよく試合をして引退したい』怪我でリーグ戦を欠場している小形がうつむく部員に語りかけた。若くしてこれだけ確りと自分の意見をチームに浸透させることができる彼を感銘に受けた。それは、今まで四年間、誰よりも熱心に練習に取り組んだ彼の説得力のある、そして、まさにチームのムードを変える言葉だった。
 明日の中京大学戦、彼らの意気込みを感じたい。
 
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