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2005/05/26

西日本大会ベスト16で終了。過去の数値を振り返る

　男子第55回・女子第54回西日本学生バスケットボール選手権大会が行われ、一回戦：追手門学院大学を121対62、二回戦：新潟経営大学を86対78、そして前年度の西日本優勝：シード校の王蜂：愛知学泉大学を93対62の大差で破るものの、関西学生バスケットボール大会第六位の大阪商業大学に62対83で撃破され昨年のリベンジを果たせずベスト16で終了した。
　大阪商業大学には去年の敗退、今年こそはリベンジを果たす絶好の機会だったが、ターンオーバーとフリースローというランブラーズにとって致命的な欠点が露呈する結果となった。試合終了後、青木コーチは『次の会長杯にむけて調整をしなければいけない。』とコメントした。
　敗因についていくつかの敗因が考えられるので、いつもと同じく口煩く分析してみよう。
　リバウンドは浜松大学が28に対し大阪商業大学が26でほぼ同じ。ファール数も浜松大学20に対し大阪商業大学は22。アシストもブロック、スティールもほとんど変わらない。では、何なのか？↓
　数字が表す決定的な証拠はターンオーバーとフィールドゴール＆フリースローの確率だ。
　
●ターンオーバー
　去年、大阪商業大学に記録的な32ターンオーバー敗退した。今年のターンオーバー数は20。まだまだ多い数字だ。このデータ(：ＰＤＦファイル)を見て欲しい。2002年～2005年までの過去3年間の負け試合のターンオーバー数を統計したデータである。浜松大学では平均12.71ターンオーバー、約13ターンオーバーすると平均して負ける確率が急上昇している。そして、今回の大阪商業大学戦では、前半終了時に既に10ターンオーバーしていた。負ける可能性が示唆できたのは言うまでもない。しかもビデオを観直すと、この10ターンオーバーの内、ほとんどが必要のないミスであったのも問題である。【ボール所有の評価】による分析では、大阪商業大学が10.2％のロスボール確率：すなわち10回に1回ターンオーバーしている計算に対し、浜松大学は35.1％のロスボール確率：すなわち3回に1回ターンオーバーしていることになる。
【13という数字】⇒�13日の金曜日」はイエス・キリストが処刑された日とされており、その原因となった裏切りのユダが13人目の弟子だったこと、また『最後の晩餐』に描かれている人数が13人であることなど不吉なな数字として知られているが、浜松大学ランブラーズにとってもまさに、不吉な数字であることを知っておいて欲しい。
　ランブラーズのターンオーバーが13に近づくと、処刑されるかの如く負ける確率が急上昇するのである。

●フィールドゴール＆フリースローの確率の低下
　まず始めに3年生の高村とジョッシュアは浜松大学バスケットボール部の重要な中心選手の一人であることは言うまでもない。では、今回の試合では残念ながら両選手ともに4得点、しかもＦＧ％が高村が25.0％、ジョシュアが28.6％とインサイドプレーヤーにしてはかなり低い数値となっている。しかも、リバウンド数も考察したい。オフェンスリバウンドがジョッシュが2、高村が0という数字だ。つまり、チーム全体としてアウトサイドプレーヤーもリズム良くシュートが打てていないため飛び込むリバウンドに参加することができず、また自分自身も取れないということは、リングからかなり離れた位置からショットしていることになる。
　次にフリースローの確率に関しては、愛知学泉大学の時に考察したが、やはりゲームの波に乗りかけた時に確実にフリースローを決めていく必要がある。浜松大学は今回2回、追いつけるチャンス(8点差)があったが、その2回とも2本フリースローを落とし、次の攻撃を決められ10点差まで開いてしまったことになる。得点の内20～25％はフリースローの得点であることを忘れてはいけない。大阪商業大学はフリースローが22点、浜松大学は6点。つまり大阪商業大学は浜松大学に比べ16点も簡単に得点した計算になる。