2005/05/09

バスケットはルーチンスポーツ

Ramblers Photo!  先日、中京大学に敗戦後、自主練習に勤しむ小形・安藤・篠原、そして期待の新人(?)と夜中11時までバスケットについて話し合った。ボックスアウトのこと、ディフェンスのこと、敗因のこと、色々な意見がでた。そして彼らと私との間で約束したこととは・・・。
 平成17年度春季静岡県学生バスケットボール大会(男子)、浜松大学Aチームと日本大学国際関係学部136対52の大差で勝利、ディフェンスの意識が高まっていたように感じた試合だった。
 バスケットボールというスポーツは、野球やサッカーなど他のスポーツに比べ攻撃回数が多く、確率論が強く因果するスポーツである。つまり強いチームが絶対に勝つスポーツである。そこで考えたいのが勝ち方である。大変失礼な話で申し訳ないが、浜松大学バスケ部が年間対戦する中で総合力で勝っているチームが多々ある。そのチームには、どんなことをしても勝ててしまう。ボックスアウトをしなくても、ディナイをしなくても、そしてセルフィッシュなプレーをしても・・・。ここが一番重要な要素であり、見落とされがちな所である。
 よくバスケットの指導者やプレーヤーが『弱いチームと対戦するとリズムがおかしくなる』とか『あのチームの動き、訳が分からないからリバウンド取られるね』、『あんな遠い所から3ポイントが入るのはマグレだ』なんてな話を良く聞く。私はこのような楽観的な話を聞くと苛立ちを隠せない。
 そのようなチームと対戦すると、基本的なことをサボっても勝ててしまうためであり、それが癖となり強豪校と対戦すると荒が出てしまうのではないかと考える。原因を追求すると、リズムがおかしくなるのはルールを守らなくても勝てるからである。リバウンドを取られるのは動きが分からないのではなくボックスアウトをサボっているからである。遠い所から3ポイントが入るのはディフェンスのプレッシャーが弱いからである。バスケットはルーチンのスポーツ。毎朝の歯磨きのように、毎日毎日の積み重ねが習慣に結び付いている。個人的な意見を言うと、この基礎的要素を重要視しているのは愛知学泉大学である。どんなチームに対しても獅子のように妥協することなく、ディナイをし、ボックスアウトをし、そして勝利を得る。失点も30〜40点とかなり低い。対する浜松大学は得点はさほど変わらないが失点が多かった。
 小形とこんな話をしていると、彼も同じことを感じていた様子で、この静岡県大会は失点に注目しようということになった。どんなチームに対しても同じオフェンス、同じディフェンス、そして同じルールで対戦する。ルーチン(習慣)を身につけたチームは強いチームである。彼等の意思統一に注目したい。
★Photo(左上):この試合、選手達だけで話し合った約束事を見事、守りきった奥田キャプテン