うんちく・・・
【スポーツ界ではよく、説明ができない偶然をジンクスや呪いなどで説明】 〜
- カーネル・サンダースの呪い
今さらですが、この9月15日に阪神が優勝しました。前回1985年から数えて18年目の優勝でした。随分長いあいだ優勝から遠ざかっていたとは言え、この苦節の18年間、ずっと阪神の成績が低迷し続けていたわけではありません。もちろん、何度かイイ線まで行ったことはありますし、シーズン中に好調だったことも幾度かあります。しかし、そういう時にも阪神ファンの脳裏に幾度かよぎったであろう不吉な噂が、この「カーネル・サンダースの呪い」の伝説です。
1985年(昭和60年)、阪神タイガースは見事リーグ優勝を果たした。熱狂した阪神ファンの中には、大阪の繁華街である道頓堀界隈にくりだした者も多かった。やがて、一部のファン達が、お互いを掛布や岡田、真弓と言った阪神選手に見立て合って胴上げをはじめた。しかし、彼らの中には優勝の最大の立役者であるランディ・バースのような恰幅の者がいなかった。そこで、彼らは手近にあったカーネル・サンダースの人形をバースに見立てて胴上げをはじめた。
時を同じくして、戎橋あたりに集まったファン達もまた、その年の阪神選手になりきり、「一番、真弓」などと名乗りを上げながら道頓堀川にダイビングする騒ぎになっていた。そして、バースの打順が回ってきたとき、カーネル・サンダースはバースの代役として道頓堀に投げ込まれ、そのまま川底に沈んでいった。
それ以来、阪神球団は優勝にとんと縁がなくなってしまった。一説には、ドブ川の中に投げ込まれた守護神バースの写し身、カーネル・サンダースの呪いであり、ヘドロの中に沈んだカーネル人形は、阪神球団と阪神ファンに対して怨念を抱いているという。
- ボストン・レッドソックス
1901年のア・リーグ創設と同時にバファローからボストンへ本拠地を移して誕生。03年の第1回ワールドシリーズを制した。ボストンに移ってからは、ソマーセッツ、ピューリタンズ、ピルグリムスと名前を変え、07年にレッドソックスに定着した。「世界一」5度の名門だが、最後に王者となったのはベーブ・ルースが在籍した18年。以降46、67、75、86年とア・リーグを制したが、いずれもWシリーズで敗れた。最近ではことごとくヤンキースにその道を阻まれており、19年オフに放出したルースの呪いとも言われている。「最後の4割打者」テッド・ウィリアムズ、「最後の3冠王」カール・ヤストレムスキー、「ロケット」ロジャー・クレメンスらの名選手を輩出。現在はノーマー・ガルシアパーラ遊撃手、ペドロ・マルティネス投手ら有力選手がそろい、地区優勝できる力はある。