浜松大学ソフトテニス部
第9回キトルス杯ソフトテニス大会(個人戦)
平成23年6月5日(日)
浜松市立湖東中学校テニスコート

浜松大学ソフトテニス部が主催する大会です。
毎年、春と秋の2回実施しています。

前日に引き続き、個人戦を行いました。
数日前に都合により会場変更を余儀なくされましたが、
湖東中学校をお借りすることができ、無事に開催することができました。
若澤先生には、突然のお願いにも快諾していただき、ありがとうございました。
また、湖東中の部員のみなさんには、コートの設営など手伝ってもらいとても助かりました。
ありがとうございました。

大会は、前回大幅に参加枠を増やし、スケールアップしましたが、
今回はさらに多く、32校96ペアで開催しました。
また、愛知県、岐阜県に加えて、今回は初めて奈良県から大宇陀中が参加しました。

時折、中学生離れしたプレーも見られるなど、
見ごたえのあるラリーも多く、白熱した試合で盛り上がりました。

全試合結果(PDFファイル)

試合結果(個人戦)

【優勝】 【準優勝】 【第3位】
山本・阪本ペア
(大宇陀)
永田・中村ペア
(逢妻)
前澤・西尾ペア
(田原東部)
谷口・松葉ペア
(加木屋)

左側の山では、前回準優勝の吉田・渡邊ペア(富士川第二)が第1シードに入っていたが、
今ひとつ安定感に欠け、3回戦で姿を消した。準決勝で谷口・松葉ペア(加木屋)との激戦
を制して勝ち上がってきたのは、昨日の団体戦で優勝した逢妻中の永田・中村ペア。

一方、右側の山では、今大会初参加の山本・阪本ペア(大宇陀)が、勝ち上がるにつれ
注目度を増しつつ旋風を巻き起こした。1つの山場は4回戦、久野・久乗ペア(加木屋)との
対戦だっただろう。久野選手はしっかりと構えて高い打点から攻めていくが、阪本選手は
中ロブをたくみに織り交ぜ展開を作る。山本選手も反応よく絡み非常に見ごたえのある
試合となった。また、準決勝の前澤・西尾ペア(田原東部)との対戦では、序盤集中力を
欠き、一気に3ゲームを失う。しかし、そこから前澤・西尾ペアが消極的になり、ファイナル
ゲームへ。ファイナルでもやるべきことを普段どおりにやりきり決勝進出。

決勝戦は、山本・阪本ペアが淡々と試合を運び、3ゲームを連取。そのまま決まるかに
思われたが、永田選手が開き直ってラケットをしっかりと振っていき、中村選手も要所を
押さえるプレーで、逆に山本・阪本ペアにミスが出始める。逢妻は6ゲーム目のデュースを
粘ってP6-4で取る。ファイナルゲーム、逢妻がまず2ポイント連取。1ポイント返されるものの
さらに2ポイントを重ねP4-1。3ゲームを挽回してきた勢いで流れをつかんだかに思われた
が、山本・阪本ペアは慌てない。淡々と試合を進めていく。それでも逢妻が有利にカウントを
取りながら、ついにP6-4でマッチポイントを握る。ここでも永田選手がしっかりと打っていき、
大宇陀はロブでかわす展開。そのロブを中村選手が追いかける。しかし、やや深いところを
無理した形でスマッシュし、ネットにかけてしまう。勝負を急いだプレーだったかもしれない。
結果的にここから一気に大宇陀が4ポイントを連取し、再逆転で優勝を決めた。
中村選手の1プレーは流れを変えてしまうものだったが、その積極性は良かった。
大宇陀は、基本的にサーブ・レシーブがしっかりしていて、特にレシーブにはほとんど迷い
が感じられない、普段の練習がそのまま生きているという印象だった。また、ポイントを
取ったときにも取れたときにも冷静で、どのような状況になっても波が少なかった。
経験的なものか、ある種の割り切りが徹底されているように感じられた。


【準々決勝】

1G 2G 3G 4G 5G 6G スコア
谷口・松葉(加木屋) 4 2 1 4 4 4 4
阿部・仲野(陶) 2 4 4 2 2 0 2
◆戦評
 後衛のシュート力が早く、前衛がうまく絡めていない形だった。後衛が決める以外の形と
しては、後衛同士の打ち合いでつまって浮いたボールをスマッシュするなど、死に球を処理
するような形だった。両後衛ともに前半から中盤までは同じだったが、阿部選手が安定性を
失い、谷口選手の粘り勝ちだった。後衛で始まり、後衛で終わる試合だった。(山本航平)

1G 2G 3G 4G 5G 6G スコア
辻・小寺(池田) 4 5 4 4 5 4 2
永田・中村(逢妻) 6 3 6 6 3 6 4
◆戦評
 比較的両校とも後衛がコースをついたり、ミドルやストレートを抜いたりと、攻めのプレーが
よくできていた。ただ、乱打合戦になったときに、逢妻の永田選手のほうがよくつなげられて
いたと思う。小寺選手があまりボレーに参加できなかったことが敗因の1つだろう。
(榎島康成)

1G 2G 2G 3G 4G スコア
山田・藤原(三ケ日) 2 4 4 1 1 1
山本・阪本(大宇陀) 4 0 6 4 4 4
◆戦評
 全体的に大宇陀のほうががゲームメイクから実力までひとつ上だったかと思う。三ケ日も
後衛の球で崩して前衛が処理するテニスをしようとしていたが、その前にミスが出たり、
攻め込まれたりで、良いプレーができなかったのではないかと思う。しかし、山田選手の
最後まで攻める姿勢は良かったと思う。藤原選手は、少ない処理球をしっかりと決めていて
良かった。大宇陀は、後衛と前衛のすべきことが分かっている感じがし、しっかりとした
テニスでいいと思った。ただ、両ペアともに、もっとゲームを楽しんだほうがいいのでは
ないかと思った。(菅井政貴)

1G 2G 3G 4G 5G 6G 7G スコア
前澤・西尾(田原東部) 2 2 4 4 1 4 7 4
永峯・鈴木(田原) 4 4 1 1 4 2 4 3
◆戦評
 どちらのペアもミスが多かったが、最後のファイナルゲームでは後衛がしっかりと粘って
いて、良かったと思った。前衛のほうは、いいときもあったが、ストロークのミスやボレーの
ミスが目立っていて、もう少しミスがなければどちらももっとレベルの高いプレーができたと
思った。(野田翔太)

【準決勝】

1G 2G 3G 4G 5G 6G 7G スコア
谷口・松葉(加木屋) 0 4 2 4 3 4 2 3
永田・中村(逢妻) 4 2 4 0 5 2 7 4
◆戦評
 全体的にとても競っていていいゲームだった。ファーストサーブも両ペアとも入っていたし、
展開も多く良かったと思う。後衛はよくつないでミスも少なく、配球もよかった。前衛は
しっかりポーチに行けていてしっかり押さえていた。(神拓穂)

1G 2G 3G 4G 5G 6G 7G スコア
山本・阪本(大宇陀) 1 0 3 4 7 4 7 4
前澤・西尾(田原東部) 4 4 5 0 5 1 4 3
◆戦評
 最初のゲームから3ゲーム目までは大宇陀のミスが多く、田原東部がよくゲームを取って
いたが、途中から田原東部のミスが多くなっていき、大宇陀のミスが減っていった。最後の
ファイナルゲームでは阪本選手の配球がとても良かった。(野田翔太)

【決勝】

1G 2G 3G 4G 5G 6G 7G スコア
永田・中村(逢妻) 1 3 1 4 4 6 6 3
山本・阪本(大宇陀) 4 5 4 2 2 4 8 4
◆戦評
 最初G3-0だったのにG3-3まで追いつかれてしまったのがゲームの流れとしてはあまり
良くなかったと思う。ファイナルゲームにお互いの簡単なミスが目立ったので、そのところは
もったいなかった。前衛は積極的にボールに触り、後衛はちゃんとコースに打ち込んでいた
ので良かったと思った。(岩崎千夏)

スタッフ
浜松大学ソフトテニス部の愉快な部員たち。
こうした大会を運営するというのも、いい経験になります。
周りを見て、今しなければいけないことは何か、何が必要とされているか、
自分なりに考え行動することができるようになってくるとともに、
こうした仕事をこなす中で、チームとしての団結力もついていくと思います。
一方、試合進行に関しては、本部の効率を上げることが必ずしもいいとは限りません。
大会の主役は選手。選手の目線に立った運営をするにはどうすればいいか。
いろんな視点で物事を考える力にもなると思います。
なにはともあれ、2日間朝早くからお疲れ様でした。
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