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C A T S Citrus Athletic Training Staff

第2回目  担当:吉田僚太


◎足関節のテーピング

 
テーピングの巻き方を紹介する前に足関節にある主な靭帯を紹介します。

図に示してある赤枠内で,上から
・後距腓靭帯(こうきょひじんたい)
・踵腓靭帯(しょうひじんたい)
・前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)といいます。


★足関節の捻挫により特に前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)
 踵腓靭帯(しょうひじんたい)の損傷が多いです。
 
 
 ○足関節捻挫に対するテーピングの巻き方(オープンバスケットウィーブ) 

1.    アンダーラップ
 皮膚を保護するために巻く。

2.    アンカー
 下腿部に3本、足部(甲)に1本巻く。
 次の 3.スターアップ で巻くスターアップがずれないようにするために巻く。

3.    スターアップ
 下腿部に貼った3本のアンカーの内側から踵部を通りアンカーの外側へ巻く。
 1本目より2本目、2本目より3本目を1/2ずつ重ねるように平行に3本巻く。テープを貼る力は全て均一にする。

 

4.    ホースシュー
 足部(甲)のアンカーの外側からアキレス腱を通り、足部(甲)のアンカーの内側へ巻く。
 図の右側から左側へ向けて1本目より2本目、2本目より3本目を1/2以上重ねて4本巻く。
 前の 3.スターアップ で巻いたスターアップがずれないように圧迫を加えて巻く。

5.    サーキュラー
 ホースシューの続きから1/2以上重ねて下腿部に貼った3本のアンカーまで巻く。

6.    外側ヒールロック
 下腿前面外側から内果の上、アキレス腱から踵部外側を斜め下方へと通り、足底から足背部まで巻く。
 踵骨の内反もしくは外反の動きを抑えるために巻く。

 

7.    内側ヒールロック
 下腿前面内側から外果の上、アキレス腱から踵部内側を斜め下方部へと通り、足底から足背部まで巻く。
 踵骨の内反もしくは外反の動きを抑えるために巻く。

8.    フィギュアエイト
 外果から内側へ土踏まずの方向へ向けて通り、足底から外側へ持っていく。
 足首の曲がるところ正面でクロスし、下腿を通って外果へと巻く。
 『8』の字を描くように巻く。

9.    完成
 最後に下腿部に2本、足部(甲)に1本アンカーを巻いて完成。

 
 テーピングの目的は、主に外傷・障害の予防、応急処置、再発予防の3つです。それぞれの目的に応じたテーピングを行いますが、ますは基本をしっかり覚えて実践につなげていきましょう!また、テーピングに頼らなくてもよい基本的な身体づくりも大切です。フィットネス向上、パフォーマンス向上も傷害予防につながりますので、コンディションをしっかり整えてプレーしていきましょう(*´∀`*)

みなさん頑張ってください! 

(参考図書)
 日本体育協会 公認アスレティックトレーナー専門科目テキストB
 日本体育協会 公認アスレティックトレーナー専門科目テキストE


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