7.教育的指導
アスレティックトレーナーは単に競技者の健康管理やコンディショニングなどを実施・提供するだけではなく、競技者が自らの心身のコンディショニングを行えるような能力、すなわち自己管理能力を身につけられるように教育することも重要である。競技者の要望通りに、常に痛みや疲労の対処療法を行っているだけでは本質的な競技者のサポートとはいえない。なぜ、毎回同じ部位にケガをしたり、疲労しやすかったりするのかを考えさせ、筋力強化や柔軟性の改善、フォームの修正など原因に応じた再発予防の対策を説明して、自分自身のやるべき課題について認識させることが大切である。競技者がコンディショニングやトレーニングの方法の選択で迷ったり、効果的な疲労回復の方法や食事に関する疑問や悩みを抱えている際には、良き相談相手になることが多い。そのため、専門的な情報が競技者にでもわかりやすい表現で説明できる指導力とコミュニケーション能力を身につけておくことが必要である。
（参考図書）
日本体育協会 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト①
日本体育協会 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト①
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