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C A T S Citrus Athletic Training Staff

浜松大学ATサークル

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第4回目  担当:伊代田絢則


ウォーミングアップについて

運動をする人のほとんどが行っている「ウォーミングアップ」。

なんとなく行っているかもしれませんが、「ウォーミングアップ」にもしっかりとした目的や
効果があります。

無駄なくウォーミングアップを行っていただけるように、その効果を解説したいと思います。

@   スムーズな筋力発揮
・筋肉が暖まり、スムーズな筋力発揮ができるようになります。

・関節内に滑液(関節の中に存在している液)が分泌され、関節の動きがスムーズになります。

A   筋肉、腱の柔軟性が高まり、関節可動域が広がる
・十分に筋肉の温度を上げてからストレッチを行うことで、より効果的に柔軟性を高めることが
 でき、動きのダイナミズムやスムーズさが向上します。

B   エネルギー効率が上がる
a.酸素の摂取効率が向上
    体温上昇とともに血中温度が上昇すると、血液が筋肉により多くの酸素を運んでくれることで
  筋肉が酸素をより利用しやすい状態になります。

  ※強度の高いウォーミングアップは主運動に入る前に疲労を残してしまうので注意しましょう。

b.筋の作業効率が向上
    筋温が上昇すると、筋の代謝が向上するといわれています。
  体温が
1℃上昇すると、細胞の代謝率は13%増加するといわれています。

    また、筋温上昇により筋肉が柔らかくかつ滑らかになり、収縮する際の抵抗が小さ
  
くなります(筋力発揮の無駄がなくなる)。

c.神経系機能が向上
  ウォーミングアップによって神経の反応時間を短くさせることができます。

    中枢神経の興奮性を高めることにより、外部刺激に対する神経の反応性が向上
    します

全て覚えられない人はこの「3つだけ」でも抑えておいてください。
   @身体が温まると動かす際の無駄が減る
 
A神経が活性化し集中力が高まる
  B
ケガのリスクが低下する

以上です。

何気なく行っているウォーミングアップでも、しっかりとした理論に基づいて行われています。
それを意識するかしないかで、競技パフォーマンスにも影響が出ることでしょう。

また、楽しく運動を続けるためにも適切なウォーミングアップを行って、ケガのないようにしましょう。


  
 
(参考図書)

 日本体育協会 公認アスレティックトレーナー専門科目テキストE